CIOモバイルバッテリーのリコールについて:発火リスクで自主回収・返金対応へ

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2025年1月、モバイルバッテリーブランドとして人気のCIOが、自社製品「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」の自主回収を発表しました。CIOの公式X(旧Twitter)では、以下のような発表がありました。

📢 【重要なお知らせ】
「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」に関する自主回収を実施いたします。対象製品をご使用のお客様は、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
🔗 詳細はこちら

1.なぜリコールが発表されたのか?

発表によると、日本国内で本製品が発火する事象が発生。原因を調査したところ、一部の製造ロットにおいてバッテリーセルの品質不良が確認されました。CIOは被害拡大を防ぐため、自主回収と返金対応を決定しました。

この記事では、CIOのリコール発表の詳細や、対象製品の確認方法、返金手続きの流れについて詳しく解説します。さらに、今後安全にモバイルバッテリーを選ぶためのポイントについても紹介します。

2. リコールの概要

CIOが発表したリコールの対象となるのは、**「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」**というモバイルバッテリーです。ここでは、対象製品の詳細やリコールの背景について解説します。

リコール対象製品の詳細

今回のリコール対象となるのは、以下の型番の製品です。

  • 製品名:SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable
  • 製品型番
    • ホワイト:CIO-MB20W2C-5K-EX01-WH / CIO-MB20W2C-5000-EX01-WH
    • ブラック:CIO-MB20W2C-5K-EX01-BK / CIO-MB20W2C-5000-EX01-BK
  • 販売価格:5,980円(税込)

この製品は、ワイヤレス充電(Qi2対応)とケーブル一体型の設計を特徴とし、コンパクトで利便性の高いモバイルバッテリーとして人気を集めていました。

リコールの理由:発火事故の発生

CIOの発表によると、日本国内で本製品が発火する事例が確認されました。安全性に関する調査を行った結果、一部の製造ロットにおいてバッテリーセルの品質に問題があることが判明しました。

CIOは**「被害拡大防止を最優先に考え、自主回収と返金対応を決定した」と発表しており、すでに対象製品の新規出荷および販売を停止**しています。

リコール決定の経緯

  1. 日本国内で発火事故が発生
  2. CIOが原因を調査
  3. 一部ロットのバッテリーセルに品質不良を確認
  4. 今後の安全確保のために自主回収・返金を決定

CIOは迅速に対応を行い、公式Xや公式サイトを通じて、購入者に向けた注意喚起を行っています。

3. 不具合の原因と背景

CIOが発表したリコールの背景には、バッテリーセルの製造過程における品質不良が関係しています。本章では、具体的な原因と経緯を詳しく解説します。

不具合の原因:バッテリーセルの品質不良

CIOの調査によると、リコール対象となったモバイルバッテリーの一部には、バッテリーセルの負極に塗布されるスラリー(電極材料)の粘度が基準値より弱いという問題が発生していました。

スラリーの粘度が弱いと、使用を続けるうちに以下のようなリスクが高まります。

  1. スラリーが剥がれやすくなる
  2. 剥がれたスラリーがバッテリー内に堆積・結晶化
  3. 結晶が成長し、負極と正極を繋いでしまう
  4. **内部短絡(ショート)**が発生し、発火リスクが高まる

品質不良が発生した背景

この不具合は、CIOが製造を委託している工場(CIO提携工場)で使用されたバッテリーセルの製造過程で発生しました。

  1. バッテリーセルの製造サプライヤーが、スラリーの異常(攪拌不足)を検知
  2. 異常を解消するため、通常行わない「再攪拌」を現場判断で実施
  3. 再攪拌のプロセスが初めてだったため、検証工程が不足
  4. その結果、一部のセルでスラリー粘度のムラが発生

この**「再攪拌による粘度ムラ」**が原因となり、通常の品質管理では検知できない形で、不具合のあるセルが製品に組み込まれたと考えられています。

CIOの品質管理で検知できなかった理由

CIOでは、提携工場と協力して製造・出荷前に検査を実施しています。しかし、今回の不具合(スラリーの粘度不足)は、通常の検査では確認が難しいものでした。

  • スラリーの剥離は長期間の使用で進行するため、短期間の検査では検出が困難
  • バッテリーセルの内部に起こる問題のため、外観検査では異常が見えない

このような理由から、不具合のあるバッテリーセルが市場に流通してしまったと考えられます。

現在の対応状況

CIOは、問題の拡大を防ぐために以下の対応を進めています。

リコール対象製品の販売・出荷を停止
セル製造サプライヤーの管理・監査体制を強化
提携工場での検品体制の見直し・テスト基準の厳格化

今後、再発防止に向けて、より厳格な品質管理体制を構築するとしています。

4. リコール対象製品の確認方法

CIOのリコール対象となっている「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」は、一部の製造ロットに限られています。ここでは、自分の持っている製品がリコール対象かどうかを確認する方法を解説します。

1. 型番を確認する

リコール対象となる製品の型番は、以下の通りです。

📌 対象製品の型番一覧

  • ホワイト
    • CIO-MB20W2C-5K-EX01-WH
    • CIO-MB20W2C-5000-EX01-WH
  • ブラック
    • CIO-MB20W2C-5K-EX01-BK
    • CIO-MB20W2C-5000-EX01-BK

📍 型番の確認方法
製品の背面に記載されている「Model」欄をチェックしてください。
型番が上記のいずれかに該当する場合、次のステップに進みます。


2. シリアルナンバー(SN)を確認する

型番が一致している場合でも、すべての製品がリコール対象というわけではありません。リコール対象となるのは、特定のシリアルナンバー(SN)が割り当てられた製品のみです。

📌 リコール対象のシリアルナンバー一覧

  • SN:CIO-CN-115-1
  • SN:CIO-CN-115-2
  • SN:CIO-CN-116-1
  • SN:CIO-CN-116-2
  • SN:CIO-CO-116-2
  • SN:CIO-CP-115-1
  • SN:CIO-CP-116-1
  • SN:CIO-CQ-115-1
  • SN:CIO-CQ-115-2
  • SN:CIO-CQ-115-3
  • SN:CIO-CQ-116-1
  • SN:CIO-CQ-116-2
  • SN:CIO-CQ-116-3
  • SN:CIO-CQ-116-4

📍 シリアルナンバーの確認方法

  1. 製品背面の1行目をチェックする
  2. 「SN:」で始まる英数字の文字列を探す
  3. 上記のリストに該当する場合、リコール対象

📝 注意点

  • 「CO」と「CQ」は見た目が似ているため、型番(Model)と照らし合わせながら確認してください。
  • 「5000」の型番が付いた製品は「CO」ナンバーの対象に含まれています。

3. 公式オンラインフォームで最終確認

型番とシリアルナンバーを確認したら、CIOの公式オンラインフォームでも最終チェックが可能です。

📌 リコール対象製品の確認・返金申し込みはこちら
🔗 オンラインフォーム(24時間受付)


自分の持っている製品がリコール対象かどうかを正しく確認し、安全のためにも早めに対応を進めましょう。

5. リコール対応と交換・返金手続き

CIOは、リコール対象となる「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」の自主回収を実施し、全額返金対応を行っています。ここでは、返金の金額・申し込み方法・注意点について詳しく解説します。

1. 返金金額

リコール対象製品を所持している場合、購入金額と同額の5,980円(税込)が返金されます。

📌 返金額:5,980円(税込)

CIOは交換対応ではなく、返金対応のみとしているため、代替品との交換はできません。


2. 返金手続きの流れ

CIOは、専用のオンラインフォームからリコール対象製品の返金手続きを受け付けています。

📌 返金手続きの手順

ステップ1:オンラインフォームにアクセス
🔗 リコール専用オンラインフォーム にアクセス

ステップ2:必要情報を入力
フォームに以下の情報を入力します。

  • 氏名
  • 連絡先(メールアドレス・電話番号)
  • 住所(返送用)
  • シリアルナンバーと返品個数
  • 購入店舗
  • 返金を受け取る銀行情報

ステップ3:製品を返送する
回収用キット一式(レターパックプラス+耐火袋+発送に関するご案内)が送られてくるので、リコール対象のモバイルバッテリーを返送します。

ステップ4:返金を受け取る
返送後、CIO側で確認が取れ次第、指定の方法で5,980円(税込)が返金されます。

📌 返送キットは、オンラインフォーム入力後にCIOから案内が送られます。


3. 返金手続きの注意点

返金を受ける際に、以下の点に注意してください。

🔴 対象製品を必ず返送する
リコール対象製品は、安全のためにCIOへ返送が必須です。返送なしでは返金を受けることができません。

🔴 モバイルバッテリーの安全管理を徹底する
対象製品を使用している場合は、すぐに使用を中止し、返送手続きを進めましょう。


4. 問い合わせ先

リコール対応に関する不明点がある場合は、CIOの専用問い合わせ窓口に連絡できます。

📞 電話での問い合わせ
「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」回収窓口
📅 受付時間:平日 10:00 – 18:00
📞 フリーダイヤル:0120-337-304

📧 オンラインでの問い合わせ
🔗 リコール専用ページ


CIOのリコール対応は比較的スムーズに進んでいるようですが、購入者側も早めに手続きを行うことが大切です。安全のためにも、リコール対象製品を持っている場合は速やかに返送・返金手続きを進めましょう。


5. CIOの対応と再発防止策

CIOは発火事故を受け、以下の対応を迅速に実施しました。

対象製品の販売・出荷を即時停止
自主回収・全額返金を決定
各公的機関・X(旧Twitter)や公式サイトで注意喚起

再発防止策

CIOは今後、以下の対策を強化すると発表しています。

🔹 セル製造サプライヤー及び提携工場の管理・監査体制、社内での検品体制、テスト基準の厳格化とセル製造サプライヤーの見直しの実施

他のCIO製品への影響

CIOによると、今回のリコールは「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」のみが対象で、他のSMARTCOBY ExシリーズやCIO製品には影響なしとのこと。ただし、今後の品質管理の徹底がユーザーの信頼回復につながるでしょう。

6. まとめ

CIOのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」が、日本国内で発火事故を起こし、一部ロットが自主回収・返金対象となりました。

📌 リコールのポイント

  • 対象製品:「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」
  • リコール理由:バッテリーセルの品質不良による発火リスク
  • 対応:製品の自主回収と5,980円(税込)の返金

CIOは、販売停止・リコール対応を迅速に行い、再発防止策としてバッテリーセルの品質管理強化検査基準の厳格化を進めています。

📌 リコール対象製品の確認と返金手続き

今回のリコールを受け、モバイルバッテリーを選ぶ際は安全基準や品質管理体制を確認することが重要だと改めて感じさせられました。該当製品をお持ちの方は、早めに手続きを進め、安全を確保してください。

実は。

私の購入した商品も回収ロットでした。とても気に入って使っていたものですので残念です。

以前から使用する際に発熱が多いなという気はしていましたが、まさかまさかです。
CIOさんの迅速な対応に感謝します。

2024年購入したもので良かったものとして紹介した記事はこちら

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