2026年4月20日、Appleはティム・クック現CEOが今年9月に退任し、後任にジョン・ターナス上級副社長が就任すると発表しました。長年Appleを率いてきたクック体制がついに幕を閉じ、新たな時代が始まろうとしています。
ティム・クックの退任と後継者の発表
ティム・クック(65歳)は1998年にAppleへ入社し、スティーブ・ジョブズの後を受けて2011年にCEOに就任。以来15年にわたってAppleのトップとして組織を牽引してきました。9月の退任後はエグゼクティブ・チェアマンとして会社のサポートに回る予定です。
次期CEOはジョン・ターナス
新CEOに就任するジョン・ターナス(51歳)は、2001年に製品デザインチームへ入社。2013年にはハードウェアエンジニアリング担当バイスプレジデント、2021年には同部門の上級副社長に昇格しました。iPad・AirPods・iPhone・Macなど幅広い製品開発を手がけてきた実力者で、最近では新型ノートPC「MacBook Neo」や「iPhone Air」などの製品も主導しています。
CHO(最高ハードウェア責任者)にはジョニー・スルージ
あわせて、ハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スルージ(62歳)がCHOに就任することも発表されました。2008年の入社以来、Appleのシリコン戦略を長年支えてきた人物で、ターナスが注力してきたハードウェアエンジニアリング部門を引き継ぎ、幅広い役割を担うことになります。
ティム・クック時代の功績
クック体制のAppleは、製品面でもサービス面でも大きな成長を遂げました。Apple Watch・AirPods・Apple Vision Proといった新カテゴリの製品を世に送り出し、iCloudやApple Payなどのサービス事業も急拡大。2011年度に約1,080億ドルだった年間売上高は、2025年度には4,160億ドル以上へと約4倍に成長しています。
ジョブズのワクワクを、もう一度
スティーブ・ジョブズが亡くなり、ティム・クックがCEOの座を引き継いだとき、多くのAppleファンが複雑な思いを抱いたのではないでしょうか。ジョブズが生み出す製品には、夢や希望があり、発表のたびに「世界が変わる」というワクワク感がありました。
一方、ティム体制のAppleは、製品の路線がジョブズ時代とは少し異なる印象を受け続けていました。しかしその結果として株価は上昇し、収益は大幅に増加。純粋にビジネスとしては、見事な成功を収めたと言えます。
さて、次のリーダーとなるジョン・ターナス。彼がどのようなAppleをつくっていくのか、今から楽しみでなりません。個人的な願いをひとつ挙げるとすれば、ジョブズがいたあの頃のように、「最先端のワクワク」をAppleに取り戻してほしいということです。テクノロジーで人々を驚かせ、未来への期待を膨らませてくれる——そんなAppleが、また戻ってくることを心待ちにしています。

