Appleは2026年9月9日のApple Eventで、同社初の折りたたみ式iPhoneとなるiPhone Duoと、iPhone 18 Pro/18 Pro Maxを発表しました。
Apple Watch Series 12やApple Watch Ultra 4、AirPods 5も同時に登場しましたが、今回の主役はやはり新しい形を選んだiPhone Duoだと思います。
Apple初の折りたたみモデル、iPhone Duo

iPhone Duoは、開くと7.6インチ、閉じると外側の5.4インチ画面を使える折りたたみ式モデルです。開いた状態の厚さは5.2mm、重さは254gとのことでした。
筐体にはGrade 5チタニウムを採用しています。ヒンジは100以上の部品で構成されているそうです。IP68の耐水・防塵性能も備えていて、毎日使う道具としての耐久性にも気を配っているのが伝わってきます。
チップは2nmプロセスのA20 Proです。
内外どちらの画面も最大120HzのProMotionディスプレイに対応していて、開いた画面では2つのアプリを並べるSplit Viewや、同じアプリを2画面に表示する機能が使えます。途中まで開いた状態で自立させて、撮影や動画視聴に使うこともできるみたいです。
Apple Pencil(USB-C)への対応も予定されていて、大画面を生かした作業の幅は広がりそうです。
一方で、背面カメラは48MPのメインと48MPの超広角による2眼構成にとどまりました。メインセンサーを使った2倍相当のズームには対応していますが、専用の望遠レンズはありません。
認証もFace IDではなくて、側面ボタンに組み込まれたTouch IDが採用されています。バッテリー駆動時間は、外側ディスプレイでの動画再生が最大44時間、内側では最大31時間です。
価格は256GBモデルが36万4,800円からです。予約は10月16日午後9時に始まり、10月23日に発売されます。
1TBは46万9,800円、2TBは57万4,800円で、正直、気軽に試せる金額ではないと思いました。
カメラと性能を磨いたiPhone 18 Pro

iPhone 18 Pro/18 Pro MaxもA20 Proを搭載していて、カメラは48MPのメインと超広角、望遠の3眼構成です。
メインカメラには可変絞りが加わり、最大8倍の光学品質ズームに対応しました。ProRAWやProResも使えるので、写真や映像を作り込みたい人には嬉しい強化だと思います。
Pro Maxのビデオ再生時間は最大45時間とのことでした。対応する60W以上の電源アダプタを使えば、約15分で50%まで充電できるそうです。
価格はiPhone 18 Proが21万9,800円から、Pro Maxが23万9,800円からです。予約は9月12日午後9時に始まり、9月18日に発売されます。
ちなみに、標準モデルのiPhone 18は今回発表がなく、来年春の噂があります。
完成度は高くても物足りなさが残ったiPhone Duo
ここからは私個人の感想です。iPhone Duoで一番物足りなかったのは、望遠レンズがないことでした。
Galaxy Z Foldシリーズはすでに望遠を含む3眼カメラを採用しています。
それを踏まえると、36万円を超えるiPhone Duoが2眼カメラにとどまっているのは、正直物足りません。
折りたたみ端末だからこそ、画面の大きさだけでなく撮影機能にも最上位モデルらしさを求めたくなります。
本体の完成度自体は高いと思います。薄さやヒンジの精度、ディスプレイ、耐久性まで、多くの技術を一つの製品にまとめてきたのは素直にすごいですね。Appleクオリティだと思います。
ただ、高い品質はAppleに期待されている最低限の条件でもあります。基準を満たしていることには納得できても、技術的な難しさと、使う側が感じる新しさは別の話だと思うのです。
これまでになかった使い方や、生活が変わるような機能が生まれたとは感じられませんでした。初代iPhoneやMacBook Airが封筒から取り出されたときのような驚きは、今回もありませんでした。
18 Proに感じた価格と進化のギャップ
iPhone 18 Proについては、正直、買い替える理由が見つかりませんでした。
カメラやバッテリー、処理性能は着実に進歩しています。ただ前のモデルから大きく変わったと感じる部分は限られていて、それに対して最低価格は21万9,800円です。
改良の中身よりも価格の上がり方のほうが強く印象に残り、製品としての魅力はむしろ薄れてしまいました。円安の影響もあると思うのですが、やはり価格に対しての性能アップが気になります。
私は今もiPhone 13 miniを使っています。世代としては古いはずですが、今回の内容を見ても買い替えたいとは思えませんでした。
iPhone 17もすでに16万円近い価格帯に入っています。今後の標準モデルであるiPhone 18も同じくらいの進化と値上げにとどまるなら、このまま使い続けるか、Androidへの移行を考える可能性のほうが高いと思います。
今回の発表を見て、Appleの開発力の高さは伝わりました。ただ、購入を後押しするには、今の端末から乗り換えてでも使いたいと思える新しい価値と、価格に対する納得感の両方が必要だと思います。
iPhone DuoもiPhone 18 Proも、よくできた製品だとは思います。それでも私には、その二つがまだ足りていないと感じました。
